director's voice

nibiさん(金属)

Q
東京で金属装身具を制作するふたりのユニットnibiさん。
「工房からの風」にはどのような作品を出品くださいますか?

A
日常に、それぞれの人の肌との色合いに、
なじみの良い色味や質感のアクセサリーなどを。
伝統彫金技法を用いた、
真鍮の経年変化さえも楽しめるブローチやトレイなども連れて行きます。

ひとりひとりの空気感の調和や、中和。
ささやかに、けれども確かにそこにある。
そんな日々を共に過ごせるアクセサリーたちを。
そして、金属のアクセサリーは、
ゴールドかシルバーの2色だけではないので、
自分の肌の色やお洋服、
雰囲気になじむアクセサリーを見つけていただきたいと思います。

金属の微妙な色合いと質感、 肌に触れる金属はノンメッキ。
金属の素材自体にこだわり、ひとつ、ひとつ、手作りしています。

①nibi-tsunagu

Q
nibiさんにとって「工房からの風」はどんな風でしょうか?

A
“伝えたいと思える、ものづくりへの思いを運ぶ風” でしょうか。

“すべてのもの、ものづくりが、ひとりひとり、誰かの生活につながっている”
風というよりも、すべてがつながっている
“心地良い風の通り道” とも思います。

②nibi-バングル

Q
nibiさんの初めての「ものづくり」は、なんでしょう?
印象的なもの教えてくださいますか?

A
ものづくりをした、という記憶をたどると
不思議と今でも鮮明に憶えているのが、
実家京都のお隣、滋賀の信楽焼の窯でロクロの体験工房に行ったことです。
ロクロで器を作るはずが、
完成したのは4本の腕がある阿修羅のようなキングコング、、、。
工房の方の苦笑いを今でも思い出します。

それ以外で記憶にあるのが、子供の頃に熱中していた水墨画。
書家を目指していたけど、
結局は学校の書道の教員となった母の影響か、
思い出せば毎日のように割り箸に墨をつけて色々と書いていました。
褒められるのが嬉しかったのを今でも憶えています。
共働きで忙しく働く母に、
少しでも自分に興味をもってもらいたい
という子供心からくるものかもしれませんね。
ちょっと脱線した話となりすいません。
(芳田)

初めてのものづくりが何だったか、
ということよりも思い返す幼少期には、
日常にものづくりや伝えることがあったように思います。

私の通った幼稚園には窯があり、
みんな赤土の粘土をどろどろになりながらいじって、
ねじねじした植木鉢を作ったり、
沢山の大人たちの力を借りていたのだろうけれど、
お母さんへの贈り物に
とにかくへんてこな焼きものをつくったりと楽しかった記憶ばかり。

大人になって見ると、
当時作りたかったであろうものとはえらく違う造形のひとのような置物や花瓶。
グループでブレーメンの音楽隊のものがたりの世界を人形劇で紹介するのに、
みんなで木のお家を作って、
登場する猫さんの頭を紙粘土で作って、
お顔を描いて自分のお人形さんになりきって♪

本当に、初めてのものづくりが何かというよりも、
そんな風に日常にものづくりや伝えることがありました。
(石原)

③nibi-ibitsu

金属装身具とひとことで言っても、その素材はさまざまです。
たとえば、金といっても、いろいろ。

nibiさんは微妙な金属の色合い、風合いを大切に、
長く長く使っていただくほどに、愛着がますように、
素材の特長に心を配った制作を進めています。

自分には、どんな金属が似合うのだろう?
と思ったら、ぜひnibiさんのブースへ。
それぞれの素材と、
それを生かした意匠と技術の響きあった装身具をご提案くださいますよ。
きっと、今までにない金属装身具の味方、選び方に触れられることでしょう。

nibiさんのブースは、ニッケ鎮守の杜、稲荷社のほとり。
HPはこちらです。
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